ケアワークPR隊 介護士の仕事とコミュニケーション技法

介護士の仕事とコミュニケーション技法

介護士は対人援助の専門職であり、高齢者や障害者の日常生活を介助することが主な役割です。ここでの日常生活の介助とは、着替えや洗顔をはじめ食事や入浴そして排泄に至るまで、一般的な人が必要とするあらゆる生活動作の援助を指します。したがって、介護士の仕事は広範囲に及び、各シーンごとの介助で必要になる知識や技術も習得しなければなりません。ただし、介護士が現場で与えられるどのような仕事にも共通して、必ず身につけておくべき基本的態度がいくつかあります。例えばコミュニケーションの態度もその一つ。高齢者や障害者といった利用者に安心して介護を受けてもらうには、信頼関係をしっかり築くことが必須です。その際に重要になるのが、全ての介護技術の基礎になるコミュニケーションです。

とはいえ、一口にコミュニケーションといっても、介護の現場では闇雲に会話をすればよいわけではありません。介護の仕事にふさわしい様々な技法を学び、相手の状況やニーズに合わせながら、自然な流れで適切に使いこなせることが求められます。例えば利用者に安心してもらうには、まずは介護士自身について自己開示することが大切。この際には自己開示の量や深さ、そしてタイミングや状況などを見極め、相手との適切な距離感が保てるように注意します。

実際の会話の中では繰り返しの技法を活用し、利用者の言葉を繰り返すことで熱意や理解を示し、相手に安心感を与えることができます。また共感の技法でも利用者の気持ちに寄り添い、温かい態度を示すことで、相手を安心させることが可能です。さらに沈黙の技法ではあえて利用者の言葉を黙って待ち、思考を整理して表現できるように促します。